ここのところ本当に寒い毎日…
秋を楽しむ間も無く、あっという間に冬になってしまいそうで、少し切ない毎日です。
先日、小さい頃から大変お世話になっております方々のご招待で、ホテルニューオータニのトゥールダルジャンへ伺いました。
普段はそちらの会場の結婚式で歌わせていただいておりますため、お客様として伺うことに不思議な感覚を覚えつつ……
一流のお料理、一流の調度品、一流のギャルソン、一流のソムリエ、そして一流のお客様たちーー
普段できない経験に大変緊張いたしましたが、何もかもが一流の空間に居られる機会をいただけて、本当に胸がいっぱいでした。
先生方や、素晴らしい演奏家の方々、そしてスタッフの方など、"一流"を身近に感じることのできる環境のある中で、私は果たして"一流"を目指す者としての在り方をどれ程理解し、実践できているのだろうか、と考えさせられたひとときでもありました。
"一流"な方達ほど、謙虚でいらっしゃるのは何故なのか。
思えば、今までお会いした一流の方達の姿に、傲慢を見たことは一度もありませんでした。
そう考えると、私自身は随分と傲慢だと反省することが多々あります。
一流の方達は、「まだ若いから」と、そんな私を優しく諭してくださるのですが。
一流の方達ほど、人というものを理解していらっしゃる方はいないのではないか、と思います。
一流に年齢は関係ないのだ、とも。
どの分野の一流の方達であっても、総じて拝見する中で、全員が謙虚です。
直向きで、物理的、精神的にも空間があって、しなやかで、凛として、時に厳しく、皆美しく、そして自分は周りから一流として見られていることを知っている。
一流と見られていることを知っているからこそ、気を使うべき時、場所を弁えている。
一流な方々は妥協しない。
でも、限度は弁えている。
今の私にはできません。
今はできないからこそ、"見て真似する"ように学ぶのでしょうけれど。
登らなければならない山は、まだまだ先が見えません。
そうそう、もう一つ気づいたことが。
美味しいお料理≒良い音楽
つまり、五感、ひいては人の体すべては、きちんと繋がっている。
終始勉強させていただいた、素晴らしいひとときでした。
Haruka.