今日はすっかり秋ですね!
気温は高いですが、赤とんぼも飛んでいましたし、今朝も荒川の土手から綺麗に富士山や山並みが見えました。
私は秋が大好きです。
気温がぐっと下がるということも勿論ですが(笑)、空気が柔らかくて、澄んでいて、木々や草花が香り立つ季節。
かと思いきや、景色が赤や黄色に染まりはじめ、虫が涼やかに鳴く季節。
かの百人一首にも、秋に纏わる歌が圧倒的多数なのだそうです。
春夏秋冬のはっきりしている、わびさび文化の日本にとって、海外にはあまりないこの秋の爽やかさは、何か心の底に響くものがあるのでしょう。
さて、そんな今日ですが、日本歌曲を歌う方なら殆どがご存知であると言っても過言ではない、所謂'鉄板ネタ'を一つ。
日本人ならば知らない人がいないと言われている名曲ですが、その所以の一つは、日本語特有の高低アクセントにほぼきちんとなぞらえてメロディが付けられている、というところにあります。
山田耕筰の作品はほぼそうなのですが、そう考えると、肝心の「赤とんぼ」の発音、少し不思議だと思いませんか?
是非冒頭部分「夕焼けこやけの赤とんぼ」を口ずさんでいただきたいのですが、
âkatombo
になっていますよね。現代語ではakâtômboのところ、何故山田耕筰はâkatomboというようなメロディにしたのか。
実はこれ、きちんとした正規のアクセントだと言われているのです。
NHKのアクセント辞典には、âkatomboと表記されているのだとか。
なので、もしも詩を朗読するようなことがあれば、是非âkatombo と読んでみてください。
そうそう、秋と言えば、聴きたくなる曲があります。
ジブリアニメで有名な、『千と千尋の神隠し』から、「沼の底の家」。
いつかそんな曲の似合う場所に住みたいものです。
Haruka.